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2012年1月21日(土)〜1月22日(日)
第21回雪崩事故防止セミナー


手稲パラダイスヒュッテにて、第21回雪崩事故防止セミナーが開催されました。セミナーの様子のフォトレポートをお届けします。
受講生は13名、スタッフは9名でした。  
食事は、Blue Holic Sea Kayak St. 嘉藤 暖博氏にサービスをお願いしました。

講義・実技のスケジュールは以下のとおりです。

【1月22日(土)】
8:30 参加者集合 受付・装備貸出
8:45〜9:00  オリエンテーション 小屋使用のお知らせ、講習会の進行説明など
9:00〜11:00 講義 @雪崩対策(コンパニオンレスキューと雪崩装備)
           講義 Aビーコン捜索
             講師:大西人史(三段山クラブ代表 日本雪氷学会北海道支部雪氷災害調査チーム)
11:00〜11:30 講義 B雪崩関連装備 講師:栃内 譲(秀岳荘店長 TAJ会長)
11:30〜12:30 休憩・昼食
12:30〜13:00 実技 @プローブ捜索練習
             講師:八木 欣平(ASSH)
13:00〜15:00 実技 Aビーコン捜索練習
15:30〜16:30 CRT説明・打合せ
             講師:佐藤文隆(ASSH)

16:40〜17:40 講義 B雪崩の発生メカニズム 
             
講師:尾関 俊浩(北海道教育大学札幌校准教授 日本雪氷学会北海道支部雪氷災害調査チーム)
17:50〜18:50
 講義 C低体温症 講師:阿部恭宏(レスキュー3ジャパン)
19:00〜22:00 夕食・懇親の時間
23:00 消灯

【1月23日(日)】
7:00 朝食
8:00〜 8:30 実技 Bシャベリング(ピット掘り出し)
8:30〜 9:30 実技 C積雪断面観察
             講師:山田高嗣(札幌第一高等学校 日本雪氷学会北海道支部雪氷災害調査チーム)
                尾関 俊浩
9:30〜10:30 実技 D弱層テスト
             講師:古市 竜太(ニセコマウンテンガイド コヨーテ)
10:30〜11:30 実技 D雪中埋没体験
11:30〜12:30 休憩・昼食
12:30〜15:00 CRT(コンパニオンレスキュートレーニング)
15:00 全体講評・質疑など
16:00 《セミナー終了》



講義「雪崩対策」
雪崩リスクに対する考え方・ノウハウ・各種雪崩対策装備の説明などが実演を交えて行われました


実技「プローブ捜索練習」
組織的プロービングの実習を行いました



組織的プロービングでは、リーダー、ロープ係り、シャベル・プローブ係りなど役割を決めて効率的にプロービングを行うことを学びます

実技「ビーコン捜索」
各種ビーコンの特性に合わせて、プロービングを併用した複数埋没捜索までを習得します

講義「雪崩の発生メカニズム」
雪氷学者による、雪崩のメカニズムについて本格的に学べる内容となっています


夕食
Blue Holicの嘉藤氏による、体の温まる素晴らしい食事が講習中は毎食提供されます


二日目
実技「シャベリング」効率の良い最新のシャベリング法を学びながらピットを掘ります

実技「積雪断面観察」
積雪の層構造、温度勾配などを観察し、さらに雪観察セット「ゆきみちゃん」を使用して弱層となりやすい雪の結晶を判定するなど、積雪への科学的視点を養います

実技「弱層テスト」
各自、ハンドテスト・シャベルコンプレッションテストなどを習得します

実技「雪中埋没体験」
安全に十分配慮したうえで、埋没時の状況を体験してもらいます


実技「CRT(コンパニオンレスキュートレーニング)」

講習の集大成となるレスキュートレーニング。実際の雪崩遭難現場を模した状況での対応力を養います

複数の埋没者を15分以内に救出することが目標となります


トレーニング後には、毎回講師による講評が行われます

様々なシチュエーションでのトレーニングが行われます

ビーコンを装着していない埋没者に対応するために組織的プロービングも行われました


参加者とスタッフの記念撮影
お疲れ様でした



受講生の皆さんが雪崩事故を回避できるよう、また雪崩事故に遭遇しても的確なレスキューができるようにスタッフ一同願っています。
   


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