第6回東京講演会「雪崩から身を守るために」《事前登録制》
参加登録受付中
第6回東京講演会「雪崩から身を守るために」
【日 時】 2024年12月01日(日) 10:00〜18:00
【会 場】 青山学院大学本多記念国際会議場(今回はオンライン開催はありません)
東京都渋谷区渋谷 4 丁目 4-25
【定 員】562 名
【事前登録状況】227名が登録済みです
【共 催】青山学院大学山岳部・雪崩事故防止研究会
【申 込】
【プログラム】
司会:
10:00〜10:05 開会挨拶
10:05〜11:20 「雪と雪崩の科学」(参考図書①)
中村一樹 (雪氷災害調査チーム、国立研究開発法人防災科学技術研究所)
「防災科研の山岳地帯における気象観測と情報提供」
山口悟(雪氷災害調査チーム、国立研究開発法人防災科学技術研究所)
11:20〜12:20 「雪崩のリスクマネジメント〜行動と装備~」(参考図書①)
大西人史(雪崩事故防止研究会、雪氷災害調査チーム、北海道立総合研究機構)
12:20〜13:00 《昼休み》
13:00〜13:30 「雪崩事故調査報告・研究者の視点から〜利尻山(1 名死亡)・羊蹄山(2 名死亡)」
原田裕介(雪崩事故防止研究会、雪氷災害調査チーム、寒地土木研究所)
13:30〜14:00 「山岳ガイドの行動学〜雪崩に遭わないために〜」
笹倉孝昭(日本山岳ガイド協会理事、国立登山研修所講師)
14:00〜15:00 「スキーガイドの行動学〜雪崩に遭わないために、そして雪崩から仲間を救うために〜」
塚原聡(雪氷災害調査チーム、日本山岳ガイド協会、北海道バックカントリーガイズ)
15:00〜15:10 《休憩》
15:10〜16:10 「雪崩の捜索と救助 Avalanche Search & Rescu(AvaSAR)」(参考図書①)
中川伸也(雪氷災害調査チーム、日本山岳ガイド協会、natuers.)
16:10〜17:10「雪崩事故の医学〜低体温症と凍傷」(参考図書①、④)
船木上総(かずさ)(雪崩事故防止研究会、雪氷災害調査チーム、苫小牧東病院)
17:10〜17:20 《休憩》
17:20〜18:10 「16歳の淳生(あつき)を雪崩で失って」
高瀬晶子(那須雪崩事故遺族)
「那須雪崩事故の真相〜3 教諭に実刑判決〜」 (参考図書③)
阿部幹雄(雪崩事故防止研究会、雪氷災害調査チーム)
18:10〜18:15 閉会挨拶
阿部幹雄(雪崩事故防止研究会、雪氷災害調査チーム)
- ※雪氷災害調査チーム:公益社団法人日本雪氷学会 北海道支部 雪氷災害調査チーム
- ※都合により講演時間、講演者等変更になる場合がございます。
【参考図書】 講演は参考図書に準じた内容となります。事前に一読することを推奨いたします。
講師紹介
阿部幹雄
1953年愛媛県生まれ。雪崩事故防止研究会代表、雪氷災害調査チーム前代表、北大山とスキーの会、イトウの会、オビラメの会会員。中国高峰の遭難で生き残り、長く遺体の捜索収容活動を行ってきた。第49、50、51次南極地域観測隊セール・ロンダーネ山地地学調査隊フィールドアシスタント。南極野外食(フリーズドライ製法)を開発。南極野外食は宇宙食となり、多くの日本人宇宙飛行士に供給した。今年新たに5品目が「宇宙日本食」としてJAXAの認証を取得。
山口悟
1971年茨城県生まれ。国立研究開発法人防災科学技術研究所上席研究員、北海道大学低温科学研究所卒 博士(地球環境科学)、2010年から日本雪氷学会雪崩分科会理事、雪氷災害調査チーム。2002年に防災科学技術研究所に入所以来、積雪の物性や雪崩の発生メカニズムなど雪氷災害に関する幅広い研究に従事。その成果は海外の雑誌に多数掲載されている。また研究内容が評価されて2010年、2023年に日本雪氷学会北信越支部から、また2012年、2024年に日本雪氷学会から、それぞれ学会賞が授与されている。近年は、科学的情報に基づくスキー場の雪崩安全管理に関する研究を地元自治体やスキー場(ニセコ、白馬、谷川岳、大山)と共創しながら実施している。
中村一樹
1968 年北海道生まれ。博士(環境科学)
国立研究開発法人防災科学技術研究所雪氷防災研究センター長。
公益社団法人日本雪氷学会雪崩分科会幹事長、同学会北海道支部雪氷災害調査チームに所属。
気象、雪氷災害の軽減に関わる研究や活動に携わる。
気象予報士。
著書:「山岳雪崩大全」(2015共著)、「雪崩教本」(2017共著)、「増補改訂版雪崩教本」(2022共著)すべて山と溪谷社、「ゆきゆきだいすき」(2022データ監修)ほか多数
大西人史
1964年北海道生まれ。(地独)北海道立総合研究機構研究員。三段山クラブ代表、雪崩事故防止研究会副代表、雪氷災害調査チーム。雪崩事故調査のほか講習会の講師や講演など、雪崩事故防止に関わる活動を行なっている。共著に「山岳雪崩大全」、「増補改訂版雪崩教本」。
原田裕介
1973年愛知県生まれ。(国研)土木研究所寒地土木研究所雪氷チーム主任研究員、博士(農学)、気象予報士、技術士(建設部門)。日本雪氷学会雪崩分科会幹事、雪氷災害調査チーム。1994年より信州大学農学部にて故若林隆三教授に師事し、山岳域の雪崩と積雪について研究。1999年より民間企業、2011年より土木研究所にて主に北信越・北海道・東北地方における道路の雪崩・吹雪対策のコンサルティングおよび研究に従事。将来、山岳域で役立つ雪崩予報の提供に少しでも貢献できるよう精進している。
塚原聡
1969年 北海道生まれ。日本山岳ガイド協会所属、北海道山岳ガイド協会理事、雪氷災害調査チームガイド部門代表。1998年 札幌の山岳ガイド会社ノマドにてガイド活動をスタート。バックカントリー黎明期より北海道の山々を開拓し、年間100日以上を雪山で過ごす。2006年赤井川村に拠点を移し、北海道バックカントリーガイズ代表として、ガイド業務のほかスキーガイド検定員、雪崩や雪山でのリスクに関する啓蒙活動も行なっている。
船木上総
1956年東京生まれ、東京育ち。北海道大学医学部卒、博士(医学)、苫小牧東病院常務理事、副院長。専門は内科・循環器・リハビリテーション。同院では登山外来を設置、診療に当たっている。北大山スキー部に所属し、OBになった今に至るまで雪山を駆け巡っている。25才の時、モンブランでクレバスに27m転落。16時間氷河に閉じ込められ、体温28度の低体温症になったが、適切な救助と治療によって生還した。この体験から、雪崩において低体温症が起きる仕組みと現場での対策をテーマに啓発活動を続けている。雪崩事故におけるキーワードは気道確保、迅速かつ丁寧な救出、救出後の体温低下防止を信念としている。
雪崩事故防止研究会、雪氷災害調査チーム、日本登山学会国内認定医。著書に「凍る体」、「山岳雪崩大全」(共著)いずれも山と溪谷社。
高瀬晶子
1966年栃木県生まれ。高校教員だった高瀬昌二さんと結婚、二児の母となる。ソフトボール部顧問だった昌二さんは生徒の指導に情熱を注いでいたが、次男淳生(あつき)さんが11歳の誕生日を迎えた日に癌で亡くなった。3年間の闘病の末に父(46歳)が亡くなり、淳生さんは本来の姿を失っていった。14歳の時、淳生さんが計画し、四国の遍路道をいっしょに歩いた。そのころから元気を取り戻し始め、大田原高校に入学すると山岳部に入部。「すごく楽しい」と重いザックを背負い、自主トレをするようになった。だが、那須雪崩事故で亡くなった。「どうして淳生は死ななければならなかったのか。真実を知りたい」と願いつづけている。
松原峻彦
1998年、東京都生まれ。大学2年のとき、青山学院大学山岳部によるネパール東部カンチェンジュンガ・エリア未踏峰のWhiteWave(6960m)遠征に参加する。3年生から主将を務める。2019年11月に雪崩事故防止研究会と協力して、青山学院大学での第1回東京講演会を実現した。2021年に青山学院大学を卒業し、山岳部OBとなった現在は後輩の指導に取り組んでいる。東京都在住。
松浦和史
青山学院大学山岳部主将
中川伸也
1978年北海道生まれ、「natures.」代表。 日本山岳ガイド協会(登山ガイドⅡ、スキーガイドⅡ)、雪氷災害調査チーム。 14歳でスノーボードと出会いハーフパイプ競技に没頭し、プロ資格を取得するも競技から離れ、バックカントリーの世界に魅了される。「CAR DANCHI」シリーズなどDVD作品に出演多数。スノーボーダー、スキーヤーが楽しく安全に雪山を滑走して欲しいとガイドの道を歩む。活動拠点は、大雪山国立公園がある東川町。
「雪がなくても雪崩サーチ&レスキューAvaSAR 講習会」@代々木
12月5・6・7・8日の4日連続で開催します