第32回雪崩事故防止セミナー
盛況のうちに終了しました.
初心者を対象として、雪崩の危険から身を守るために実戦的な講習を行い、基礎知識を習得します。雪山から生きて還るための捜索救助法として雪崩トランシーバー、プローブ、シャベルの使用方法を学び、埋没体験を行います。積雪断面観察、弱層テストの実習から雪崩を回避する知識を学びます。今年から、雪崩埋没者救出後の保温・加温の実習プログラムを導入しました。
第32回 雪崩事故防止セミナー
【日 時】 2023年2月8日(水)〜9日(木)
2月8日(水)〈現地集合〉8:30〈開始〉9:00
2月9日(木)〈現地解散〉16:00予定
【会 場】 北海道大学 手稲パラダイスヒュッテ周辺
【講 師】 雪崩事故防止研究会会員,(公社)日本雪氷学会北海道支部雪氷災害調査チーム
【参加費】 一般20,000円 学生12,000円
(官公庁・団体派遣で請求書払いをご希望の方は別途事務局までご連絡ください)
【定 員】 18 24名(定員になり次第締切)
【申込締切】2023年1月31日(火)
【持ち物】
(一部レンタル・購入可、Peatixから事前にお申し込みください。)
必ず持参する装備
□雪崩トランシーバー ( デジタル3本アンテナ、マーク機能付)/レンタル可
□シャベル ( 金属製、柄伸縮型 )/レンタル可
□プローブ(240cm 以上の長さのもの)/レンタル可
□雪観察セット[ルーペ、ゲージ等]/雪観察セット「ゆきみちゃん」購入可
□テキスト「雪崩教本(増補改訂版)」(山と渓谷社)/購入可
□筆記用具
□屋外で長時間過ごせる服装(防寒服、防寒帽、手袋、スパッツ、サングラスなど)
□予備の防寒着(ダウンやフリース等)
□行動食(昼食)
□保温ボトル(500㎖以上、800〜1000㎖を推奨)
□ソフトボトル(ナルゲン、プラティパス、ペットボトル等
□使い捨てカイロ
□装備を入れるザック(40L以上を推奨)
□雪中歩行具(スキー、スノーシュー等)
□寝袋・マット(パラダイスヒュッテ宿泊希望者)
<もしお持ちであれば持参して欲しい装備>
□スノーソー(刃渡り 30cm 以上のもの)/レンタル可
□断熱マット(サーマレストマットレスなどのポリエチレン素材)
□ガス・固形燃料コンロ (お湯を沸かすのに使用、ガソリンコンロ不可)
□ライター・マッチ
□金属食器(お湯を沸かすのに使用)
□野帳(防水紙を推奨)
□筆記具(低温でも使用できるもの)
□経度緯度を記録できるスマートフォンもしくはGPS
□スマートフォンのタッチパネルを操作可能な手袋
【セミナーの内容と予定】
【講義】
雪崩サーチ&レスキューAvaSAR、低体温症への対処、雪崩事故の医学、雪と雪崩の科学 等
事前に「雪崩教本(増補改訂版)」をご一読されることをお勧めします。
【実技】
プローブ捜索練習、雪崩トランシーバー捜索練習、シャベリング練習、雪中埋没体験、低体温症への処置デモンストレーション、積雪断面観察、ピットチェック、コンパニオンレスキュートレーニング 等
講義・実技については一部変更になる場合がございます。また、スケジュールの詳細は当日お知らせいたします。
1/30(1日目)8:30現地集合・受付9:00~19:00講義・実技
1/31(2日目)8:00~16:00実技16:00解散予定
北海道大学手稲パラダイスヒュッテについて
初代のパラダイスヒュッテ(設計マックス・ヒンデル、 スイス式スキーヒュッテ(ログハウス))は、1926年に北海道大学スキー部創部15周年記念事業として建設 され、1978 年に老朽化のため閉鎖された。1994年、西へ 400 メートル移動させ、現在地に復元再建した。地下1階、2階建て。宿泊定員30名。再建にあたり、太陽光 発電と商業電力を導入。水は沢水を井戸に溜め、水道水としている。浄化槽を設置し、新たに設けた地下室に洗面所と水洗トイレを設置した。調理はプロパンガスコンロ、暖房は薪ストーブ。調理器具、電子レンジ等が常備されている。管理者は北海道大学体育会山スキー部。週末に小屋番常駐。
使用の申込は、北海道大学学 務部学生支援課。冬期宿泊料は1泊約 600 円、北海道大学学生、教職員は無料。