第31回講演会「雪崩から身を守るために」 in 札幌《事前登録制》
盛況のうちに終了しました.
第31回 講演会「雪崩から身を守るために」 in 札幌
【日 時】 2023年10月28日(土) 10:00〜18:00
【会 場】 北海道大学 高等教育推進機構 大講堂
札幌市北区北17条西8丁目
【定 員】 500名
【共 催】 北海道大学体育会山スキー部・公益社団法人日本雪氷学会 北海道支部・雪崩事故防止研究会
【後 援】 公益社団法人日本山岳会・公益社団法人東京都山岳連盟・公益社団法人日本山岳ガイド協会・株式会社山と溪谷社
【協 賛】 ・株式会社ミウラ・ドルフィンズ ・株式会社秀岳荘 ・株式会社ゴールドウイン THE NORTH FACE ・パタゴニア日本支社 ・アメアスポーツジャパン株式会社 ARC’TERYX ・株式会社アスティー ・イワタニプリムス株式会社 ・株式会社エヴァーグリーン・アウトドアーセンター ・株式会社キャラバン ・株式会社K2ジャパン ・日本山岳救助機構合同会社 ・FIELD EARTH ・株式会社finetrack ・株式会社マジックマウンテン ・マムート・スポーツグループジャパン株式会社 ・株式会社モチヅキ ・ミレー・マウンテン・グループジャパン ・株式会社エイアンドエフ ・有限会社玉家プロダクツ ・株式会社北海道気象技術センター ・株式会社フルマークス ・株式会社スプートニク ・HEAD Japan ・味の素 (順不同)
【プログラム】
司会:中川伸也(雪氷災害調査チーム、日本山岳ガイド協会、natures.)
10:00~10:05 開会挨拶 松澤勝 (公益社団法人 日本雪氷学会北海道支部)
10:05~11:05 「雪と雪崩の科学」(参考図書)
山口悟(雪氷災害調査チーム、国立研究開発法人防災科学技術研究所)
11:05~12:05 「雪崩のリスクマネジメント〜行動と装備~」(参考図書)
大西人史(雪崩事故防止研究会、雪氷災害調査チーム)
12:05〜12:30 《陸上競技場へ移動》
12:30~13:30 [北海道防災航空隊による雪崩事故現場におけるエアーレスキュー実演]
下田大輔(北海道防災航空隊隊長)
〈会場:北海道大学陸上競技場〉
※悪天候あるいはヘリが出動した場合は訓練実演を中止し、講演に変更します。
※ゴーグルの着用が義務づけられました。ヘリのダウンウォッシュ体験希望者はゴーグルを必ずご持参ください。
13:30〜14:30 《昼休み》
14:30~15:20 「証言〜白馬乗鞍岳裏天狗雪崩事故」(参考図書)
阿部幹雄(雪崩事故防止研究会、雪氷災害調査チーム、)
15:30~16:30 「雪崩事故の医学〜低体温症と凍傷」(参考図書)
及川欧(雪崩事故防止研究会、雪氷災害調査チーム、旭川医科大学)
16:30〜16:50 《休 憩》
16:50~17:50 「山岳ガイドの行動学」
佐々木大輔(雪氷災害調査チーム、、国際山岳ガイド、GUIDE盤渓)
17:50~18:00 閉会挨拶
徳井健留(北海道大学体育会山スキー部第 111 シーズン主任)
<ビデオメッセージ>三浦雄一郎(株式会社ミウラ・ドルフィンズ、北海道大学山とスキーの会)
18:00〜18:30 協賛企業の展示
- ※雪氷災害調査チーム:公益社団法人日本雪氷学会 北海道支部 雪氷災害調査チーム
- ※都合により講演時間、講演者等変更になる場合がございます。
【参考図書】 講演は参考図書に準じた内容となります。事前に一読することを推奨いたします。
三浦雄一郎さん閉会挨拶
講師紹介
1953年愛媛県生まれ。雪崩事故防止研究会代表、雪氷災害調査チーム前代表、北大山とスキーの会、イトウの会、オビラメの会会員。中国高峰の遭難で生き残り、長く遺体の捜索収容活動を行ってきた。第49、50、51次南極地域観測隊セール・ロンダーネ山地地学調査隊フィールドアシスタント。南極野外食(フリーズドライ製法)を開発。南極野外食は宇宙食となり、多くの日本人宇宙飛行士に供給した。今年新たに5品目が「宇宙日本食」としてJAXAの認証を取得。
1971年茨城県生まれ。国立研究開発法人防災科学技術研究所上席研究員、北海道大学低温科学研究所卒 博士(地球環境科学)、2010年から日本雪氷学会雪崩分科会理事、雪氷災害調査チーム。2002年に防災科学技術研究所に入所以来、積雪の物性や雪崩の発生メカニズムなど雪氷災害に関する幅広い研究に従事。その成果は海外の雑誌に多数掲載されている。また研究内容が評価されて2010年、2023年に日本雪氷学会北信越支部から、また2012年、2024年に日本雪氷学会から、それぞれ学会賞が授与されている。近年は、科学的情報に基づくスキー場の雪崩安全管理に関する研究を地元自治体やスキー場(ニセコ、白馬、谷川岳、大山)と共創しながら実施している。
1964年北海道生まれ。(地独)北海道立総合研究機構研究員。三段山クラブ代表、雪崩事故防止研究会副代表、雪氷災害調査チーム。雪崩事故調査のほか講習会の講師や講演など、雪崩事故防止に関わる活動を行なっている。共著に「山岳雪崩大全」、「増補改訂版雪崩教本」。
1977年北海道生まれ。国際山岳ガイド、日本山岳ガイド協会理事、北海道山岳ガイド協会理事長、雪氷災害調査チーム。20歳代からエクストリームスキーヤーとして世界各地の大会を転戦。同時に北海道の仲間たちとデナリ(2000)、北千島(2001)、グリーンランド(2003)、パタゴニア(2007)などにシュプールを刻む。第51次南極観測隊セール・ロンダーネ山地地学調査隊フィールドアシスタント。国際山岳ガイドとしてヨーロッパアルプス、ロフォーテン諸島、グリーンランドなどでのガイディングを行う。2016年デナリのカシンリッジを登攀し南西壁を滑降。2023年パキスタン・カラコラムにてスキー遠征。出演番組:「厳冬の利尻・最果ての富士の大滑降」(2013)、「世界初 極北の大冒険デナリ大滑降」(2017)以上NHKほか多数。
1983年函館市生まれ。
消防団員だった父の影響を受け、函館市消防本部の消防士になり救助隊、消防隊、指揮隊の経験を積んできた。
2022年4月から北海道防災航空隊副隊長、2023年4月から隊長。
函館市で勤務していたとき、水難救助活動中に同僚が負傷し、現在も復帰できていない。
消防士として心がけるのは無事に生きて還ること、仲間を家族のもとに無事に帰すこと。
人間を助けるという意識を強く持ち、迅速さではなく社会復帰できるように優しく救助したい。
救助は早くて一人前、優しくて一流を目指している。
北海道総務部に「防災航空室」が設置されたのは1996年。「はまなす2号」が導入され、全道の地域消防から消防吏員8名が派遣され「北海道防災航空隊」が発足した。運航体制は、夜間宿直と非常招集により一年365日の出動を可能にしている。2019年に「はまなす1号」が導入され2機体制、本年から道警航空隊と共同運航を開始した。年間出動件数は、およそ150件。全国で最も広大な管轄面積のなか、救急、火災出動のほか、山岳救助出動では、重傷、重篤な遭難者などの救助に活躍している。
1963年青森県生まれ。雪崩事故防止研究会、公益社団法人日本雪氷学会北海道支部雪氷災害調査チーム。第56次南極地域観測隊(越冬隊)の医療担当。PUSHプロジェクトの心肺蘇生講習会を通して市民に命に関わる啓発活動をしている。
1978年北海道生まれ、「natures.」代表。 日本山岳ガイド協会(登山ガイドⅡ、スキーガイドⅡ)、雪氷災害調査チーム。 14歳でスノーボードと出会いハーフパイプ競技に没頭し、プロ資格を取得するも競技から離れ、バックカントリーの世界に魅了される。「CAR DANCHI」シリーズなどDVD作品に出演多数。スノーボーダー、スキーヤーが楽しく安全に雪山を滑走して欲しいとガイドの道を歩む。活動拠点は、大雪山国立公園がある東川町。