雪崩から身を守るためにin東川
本日、東川町旭岳ビジターセンターで、「雪崩から身を守るためにin東川」が開催されました。
主催は、東川町、東川町教育委員会、東川町大雪山国立公園保護協会、雪崩事故防止研究会。大西は関係者として参加しました。
大雪の天候でも、十分なコロナ対策がなされた会場には、ほぼ定員一杯の方がいらっしゃいました。
参加者の半数が女性だったのが印象的でした。
プログラムは次のとおり、進行は宗さんと大塚さんでした。
1.「ヒマラヤ、南極、北極に学ぶリスクマネジメント」
2.「雪崩事故事例報告」
ASSH代表の阿部幹雄さんの半生を振り返ることから始まりました。ミニャ・コンガの話しは、何度聞いても山へ入る事の意味と責任、生と死について深く考えさせられます。 山では自己責任というけれど、死んでしまったら自己責任を果たすことができない。山へ入る人は全員、そのことをよく肝に銘じておくべきだと思います。 その後は南極でのサバイバルや調査隊マネジメントの話し、白馬栂池雪崩遭難のビデオ上映など。
3.「雪崩事故の医学」
旭川医科大学の及川欧さんによる、低体温症にスポットを当てての話し。その中で東川町と自身の係わりの話もありました。 「こうと決めたらとことんまで、始めたらのなら最後までやり抜け」これを及川さんのレベルで実践するのは、なかなか難しいと思いましたが、とても励みになる話しでした。
4.「地元ガイドが実行しているリスクマネジメント」
東川町の著名なガイド、中川伸也さんによるリスクマネジメント。 実際のガイドツアーでの計画や行動を示しながら、リスクマネジメントを実践的に分かりやすく伝えてくれました。「ゲストに安全な急斜面をどうやって滑らせるか」大命題ですね。「柔軟にその場に応じた行動を心がける」とても大事な事だと思います。
オフシーズンに対処するためにシーズンインのリフレッシュが重要ということで、AvSARトレーニングも紹介されました。 関係者の皆さん、大変お疲れ様でした。
旭岳ビジターセンターで、継続的にこのようなイベントが開催されているのは素晴らしいことだと思います。
(大西人史)